2018年8月、思い立って天竜浜名湖鉄道に乗りに行きました。
「日本の原風景」と称する駅舎や車両を見に行きたくて。
ただ、連日30度を超える暑い気候でしたので、冷房のない駅での散策が長時間にならないよう、ダイヤを調べておきました。
スタートは、天浜線の本社がある「天竜二俣駅」から。ここには、なんと利用者用の無料駐車場があり、観光目的で乗車する乗客に便宜を図っています。
改札の右手にあるのは「ホームラン軒」というラーメン屋さんです。
9:50頃、駅のホームに入ると、まさに昭和と言ったホームにディーゼルカーが入ってくるところでした。
そして、私の乗ろうとする掛川行き列車は、国鉄湘南色風の特別塗装車。
あの〜、国鉄時代といえども、この塗り分けの気動車は存在しなかったんですけど……
とツッコミは後にして車内に入ります。
シートの布地も国鉄風の色に貼り替えられていました。内装パネルもノスタルジックな木目調でいい雰囲気ですが、残念ながら国鉄のボックスシート車両で木目調パネルを張った車両はありません。旧型客車は木製の内装ですが、ほぼ真っ黒のニスで塗り固められていました。
気動車は程よく空いており、1人1ボックスぐらい。
前面展望も見に行きましたが、ひどく揺れるので座席に逆戻りです。
と、15分の気動車の旅はあっという間でした。
降り立ったのは、昭和15年に建てられた駅舎の「遠江一宮駅」
(昭和15年=前身の国鉄二俣線の開業年)
この駅の魅力は、ただノスタルジックなだけでなく、昔の人が実際に利用していたこと。昔は車も普及しておらず、掛川や浜松の街中に出るために、大勢の人が列車を待っていたことでしょう。そんな風景を想像するのもいいものです。
一部の季節には、小國神社へのシャトルバスが出るため、駅前には小國神社のキャラクターの大黒さまが飾ってありました。
トイレに住み着いていたカエル。ここが涼しくて気持ちがいいのでしょうか。
次の列車が来る時間のため、反対側のホームに移動して駅舎を撮影。
15分の滞在時間は短いように思いますが、これ以上長く居ようとすると1時間になります。
あまりにも暑かったので、それは無理と判断して15分にしました。
反対方向の新所原行きが入ってきました。
こちらはオリジナルの内装で爽やかな雰囲気です。
先程乗車した天竜二俣駅を通り越し、列車は山の中へ分け入っていきます。
夏なので、バラストに草が生い茂っています。
37分間乗車して、都田駅で下車しました。
こちらも昭和15年の開通当時からの駅舎ですが、都田建設がプロデュースしているらしく、北欧のインテリア「マリメッコ」で飾られていました。
カフェは残念ながら定休日。
開いていたら利用したかったのに……
飾られていない部分は、昔のままの佇まい。
14分の滞在で、帰りの列車が来ましたが……また特別塗装??
天竜川を気持ちよく渡っていきます。
と、20分ほどの乗車で天竜二俣駅に到着。短い鉄道旅行は終わりました。
今日の行程はこのような感じです。暑い季節でなければ、駅滞在を長くするコースも組めたと思います。
. 都田
. 天竜二俣
.
遠江一宮
122列車 (470円) .
10:01 発
→
10:15 着
. . . . . ↓(15分滞在)
121列車 (650円) 11:07 着
← 10:44〜10:48
←
10:30 発
. ↓(14分滞在) . . . . 126列車 (410円)
11:21 発
→ 11:41 着
. .
さっき乗ってきた車両は、何かのコラボトレインだったようですね。
と、そこに、先程乗ってきた湘南色の列車が来ました。(掛川からの戻り便ですね)
特別塗装同士の珍しい並びに、大勢の鉄道ファンがカメラに収めていました。
最後に、天竜二俣駅構内の「ホームラン軒」で中華そばを頂いて帰途につきました。
冷房のきいた店なので、美味しくいただけました。