伊勢志摩旅行記
2002.5.14〜15
準備
え、ディズニーランドじゃないの??
伊勢旅行の話をすると、回りの人からそう言われました。
実を言うと、少し疲れたのです。
初めから終わりまで統一され過ぎたリゾート。
キャラクターと写真を撮るのに30分並ぶ状態。パークの人混み。
みっき〜に加え、みに〜も動き回りたい盛り。
たまには空いてるテーマパークで思いのまま遊びたい
そんな欲求が、ディズニーの魔法を打ち破ったのです。
そして、すんなりと決まった最大の理由。それは、妻が4月にTDRに行っており、ガス抜きが出来ていたからでしょう。
(とは言っても、年内には行きたいと思ってますが・・・・)
「前回」の志摩スペイン村行きとは
独身の頃、彼女と行っています。
時期的には8月の水曜日。夏休みということで、フェリーもパークも家族連れでにぎわっていました。
(フェリーの船室が家族連れでうるさかったので、往復とも「特別室」を利用しています)
乗り物はすんなり乗れたか、最大15分待ち。ディズニーランドより空いていたので感激しました。
志摩へ
出発
予定は5時出発だったのが、思いがけなく早起きをしてしまい、4時40分には家を出ていました。
途中、コンビニに寄ったりして時間つぶしをしたのにもかかわらず、7時前に伊良湖に着いてしまい、恋路が浜を散歩したりしました。年輩の浴衣姿の人たちとすれ違うときは「おはようございます」と偽宿泊者気分に。7時過ぎにフェリー乗り場に着いた時には誰もおらず『もしかしてフェリーが貸切状態だったらどうする??』いつもの貸切ジョークが炸裂しました。
ここまでで特筆すべきは、普段のドライブでは絶対にハンドルを握ってくれない妻が、途中の50kmほどをドライブしてくれたこと。直線が続く単調な道ですが、大いに助かりました。
鳥羽行きフェリー
ターミナルで子供達に朝食を食べさせているうちに車が集まりだしました。
でも、10台ぐらいでしょうか。前回、志摩スペイン村に行ったときは積み残しの車がいたことを思えば、すこしさみしい・・・・なんてことはないか。そわそわと歩き回っている子供達が約2匹。
出航20分前、 三河丸に乗り込むと、私たちはある場所でしばらく様子を見ていました。
それは、特別室への階段の前。
子供達が走り回ると迷惑なので、 グループ客が一般船室を利用すれば私たちは特別室、グループ客やうるさそうな人が特別室に入れば私たちは一般船室というようにプランを考えていました。
出港直前、誰も特別室に上がらないので私たちは特別室へ。
特別室はカーペット敷きの広い空間に、グリーン車のような椅子や、応接間のようなソファーが並んでいます。子供達は誰もいないカーペット敷きの空間で遊びだします。椅子によじ登ったり、大人の真似してふんぞり返ってみたり。(ここに来るまで2時間近くチャイルドシートに座りっぱなしだったので・・)
途中で他のお客さんが入ってきましたが、室内は広く、他のお客さんの近くには行かせないようにしたりしてたっぷり50分遊んでいました。
志摩スペイン村へ
港を降りると、国道167号線へ。前回は「パールロード」を利用したのですが、景色はよかったものの、カーブが多くて通行料金も高いので、今回は国道利用になりました。
ここ三重県では「浜松ナンバー」は他県ナンバーとなります。やはり少し緊張します。
子供達はと言えば、フェリーの中で遊んだためかぐっすり寝ています。
割と多くの標識が出ており、志摩スペイン村にはすんなり着けました。
9:25と言えば開園5分前。どっかのランドだと駐車場の奥になり、多くのゲストがゲート前にひしめいていますが、私たちの車は最前列。15台目ぐらい。と、言うことは中にいるゲストは何人なの??。
ここで、ぐっすり眠っている子供達を叩き起こします。最も効果的な方法は『おしめ交換』です。
志摩スペイン村
エントランス
チケットブースには短い列が出来ていました。と、言っても2つしか開いてなかったのですが。
開園直後というと、某ランドではゲート前に大勢の人がいて、中には走っている大馬鹿者もいるのですが、1つしか開いていないゲートのキャストはとても親切。私たちはベビーカーにみっき〜、キャリアにみに〜と言うように入ったのですが、家族全員、ベビーカー口から入れました。(こんなケースの場合、某ランドだとベビーカーしか入れてくれないんだよね)
ゲートの先の商店街をくぐると、数匹のキャラクターがいます。まず、主人公キャラの「ドン・キ・ホーテ」がやってきました。写真を撮ろうと思ったのですが、みっき〜が思いっきり怖がってしまいます。みに〜としばらく遊んでくれました。次に副主人公の「サンチョ」が私たちのところにやってきました。サンチョはベビーカーを押してくれたり、みっき〜と遊んだり、幸せの鐘のところに連れていってくれたりと、たっぷり5分くらい一緒にいてくれました。
駐車場の車の数から推定して、この時間だと50人もいないと思います。ゲストの数が。
みっき〜の手を離しても全然平気でした。
バンド・de ゴー (ショー)
開園40分後の10:10から、新しいショー「バンド・de ゴー」が始まります。
コロシアム(劇場)に着いたのは始まりの10分前でしたが、観客は10人ぐらい。500人は入りそうな劇場なのに。ここの劇場の特徴は開閉式の屋根。日差しが強くても安心して子供達と待っていられます。
ショーの内容は、歌声を奪われたダルシネアの声を旅の途中のドンキホーテが取り戻すというものですが、30分間、みっき〜は夢中で見ていました。(みに〜は飽きちゃったみたい)
コロンブス広場
ショーの後はサンタルクス通りを通ってコロンブス広場へ。
ゆるやかな下り坂のこの通りはスペインの町並みの雰囲気がよくでていて、志摩スペイン村の中で最もお気に入りの場所なのですが、前回の時は買い物のゲストでごった返していた狭い通りも、誰もいないのでさみしいものがあります。
下り坂なので、ベビーカーの取り回しが大変でした。
コロンブス広場では「ドンキホーテの冒険」に乗りました。待っているゲストはおろか、乗っているゲストもいません。
TDLのピーターパン空の旅のようなアトラクションですが、子供の乗車基準は「歩けるかどうか」。「誕生日すぎてますか?」よりも簡潔で分かりやすい基準ですね。
もう一つのアトラクション「」の前には身長計があり、みに〜はもとより、みっき〜もアウト。そんなに激しいアトラクションじゃないのにね
昼食〜レンタルベビーカー
太陽の洞窟(真っ暗な洞窟に太陽や星のイルミネーションが綺麗!!)というエスカレーターで元に戻ると、パーク内は小学生が大勢いました。
大阪の小学生の遠足(修学旅行??)のようです。(大阪を朝でると、お昼前に着くのかな)。ランドだとうるさい子供達も、こごではにぎやかしに丁度いいかも。
食事はスペイン風サンドイッチの店に行きました。店内はやっぱり貸し切りです。(小学生たちは指定レストランに入っていきました。)
ここのサンドイッチは現地の味付けなのか、辛かったです。
(サンドイッチを食べた後、シベレス広場で)
さて、ここで私たちはゲート前に戻り、レンタルベビーカーを借りました。
さっきまでベビーカーが1台だったので、「みっき〜が歩き、みに〜がベビーカー」または「みっき〜がベビーカーでみに〜はパパの背中」だったのですが、みっき〜も私も疲れてきたので、2人ともベビーカーにすることにしたのです。(多分こうなると予想はしてた)
ここのベビーカーは、A型みたいにしっかりしたもので、前輪も動きます。
日差しが強くなってきたので、私はテンガロン・ハットを買いました。(なかなか売ってないんですよ)
エスパーニャ カーニバル2002
さて、新しくなったパレードが間もなく始まります。パレードルートの大部分には小学生達が取り付いています。(立ち見の1列で) パレードルートにシートがないなんて、ちょっと拍子抜けですが、これが当たり前の姿なんですよね。立たなきゃダンサーと目線が合わないじゃん。
私たちは、フロートが方向転換する位置に陣取り、バレード開始です。
葡萄酒や古代遺跡、カルメンなどスペインの色々なものをテーマにしたフロートが次から次へとやってきます。ゆったりみれるし、カメラを向ければダンサーはポーズを作ってくれるし、キャラクターは子供の頭をなでにくるし、某ランドとは違った楽しさでした。
フロートに乗ったダンサーで、愛想のない人がいました。変なダンサーだと思いましたが・・・(謎解きはこの後で)
ゆったり園内
パレード開始10分前の光景。
パレードの後、猛烈な睡魔が襲ってきました。今日は3時半起床だったので。
そこで、妻に頼んで昼寝をさせてもらいました。
木陰のベンチに陣取り、靴を脱いでごろりんと。
その後は遊具がいっぱいの「フィエスタ広場」へ。とは言っても展望タワーの「フライングドンキホーテ」、汽車の「ウェストデンバー鉄道」、座席が上下に動く劇場の「ミュージカルサーカス」位しか乗りませんでしたが。
「ウェストデンバー鉄道」は某ランドのウェスタンリバー鉄道にくらべ、遙かに小さな汽車ですが、地面との距離が近いので、それなりの臨場感があります。
ロスト・レジェンド
志摩スペイン村が誇る最新のショー「ロスト・レジェンド」。そのショーの呼び込みをしていたので、中に入ってみました。(今から始まるショーの呼び込みなんて、某ランドでは絶対に目にしない光景でしょう)。
ベビーカーの関係で2階からの鑑賞になりました。(階段を降りて1階に行くと、キャラクターが目の前だったのですが。)
キャラクターの動きはよく分かりませんでしたが、水しぶきやら炎やら何でもありといった感じで大いに楽しめました。私とみに〜は。
妻は(昼寝をしてないので)眠そうにしてたし、みっき〜は怖がってお尻をステージに向けていました。
おみやげさがし
ショーを見終わると15時半。そろそろ出発することにしました。
で、おみやげ屋には入ると、あわてておみやげを買い回る小学生の姿が。多分、集合時間間際なのでしょう。
ここのおみやげは、某ランドに比べて、価格も割安で、オリジナルの比重が低いことが印象的でした。(スペインの特産品を多く扱っている。)私も、スペイン産のマーマレードを買ってみました。日本のものより苦みが強くておいしかったですよ。
ベビーカーを返し、ゲートを後にしました。
「また帰ってくるからね」とはつぶやきませんでしたが、子供達が絶叫マシーンに乗れるようになったら是非行きたいです。
宿へ
志摩スペイン村から伊勢市内へは「伊勢道路」を通ります。
ものすごい山道もさることながら、交通量が多いのにはびっくりしました。
考えてみれば、私の住む静岡県西部地区は平らな土地が多く、町と町の間を走るのに山道は通りません。
なのにここは山道が町と町の間を結ぶ幹線道路。
他県ナンバーを付け慣れない山道。伊勢市内にはいったときには手は汗ばんでいました。
町中にうっそうと茂る木立が伊勢神宮。何か神秘的なものを感じました。
宿に着いた〜
伊勢の市街地から一本入ると、急に山道になります。
その山道の途中に、今夜の宿、ウェルサンピア伊勢のゲートがありました。
ガラガラの駐車場に車を止めて、フロントに向かいました。
フロントでチェックインの際に家族風呂も申し込んだら「今から沸かしますので・・・」
何だか申し訳ないような感じです。
志摩スペイン村からずっといい子ちゃんだったみっき〜とみに〜、部屋に入った途端、部屋の探検を始めたのには参りました。子供達と競争するが如く、室内の危険物を片づけます。ポットや割れ物などを。
部屋は8畳に踏み込みと板の間付きで、割と広い印象です。まぁ、大人4人なら狭苦しく感じたのでしょうが。
窓の外には庭園が見えます。2階なのに庭園が目の前なのは、建物が傾斜地に建っているため。でも、妻はなかなか理解出来なかったようです。
豪華な家族風呂
フロントから「お風呂の用意ができました」との連絡が入りました。
一旦フロントに立ち寄って案内していただきました。家族風呂の入り口を分かりにくくしてあるのは、1つしかない家族風呂に希望が殺到するのを防止するためでしょう。
家族風呂と言っても民宿の大浴場位の大きさがあり、浴槽も石造りです。
旅先のお風呂と言えばユニットバスばかりだったので、感激でした。
なぜ我が家が家族風呂にこだわったかというと、大浴場にした場合、大人が1人に対して子供も1人となり、目が離せない状態となって他のお客様に迷惑をかけるのでは、という理由です。大きなお風呂に入りたかったのに・・・・・
お食事
お風呂から上がると夕食です。今回は大奮発して大人は5000円の料理、あとみっき〜のお子さまランチ(\1000)を頼みました。(みに〜は取り分け)
(食事はレストランです。実は、部屋食にすると子供達が部屋を汚すのは目に見えているので、敢えてレストランで食事の出来る宿にしたのです)
ディズニーランド(イーストサイドカフェ)の時は、なかなか料理が出てこなくて、待ちきれなくなったみっき〜が騒いだりしたものですが、ここは次から次へと料理が出てきます。
えっ、これが5000円なの??、と言うくらい沢山出てきました。
ただ、レストランもガラガラで、一組に対してテーブルが一つ用意され、しかもテーブルの方が余っているという状態でした。
部屋に戻ると、猛烈なる睡魔が襲ってきました。そういえば今朝は3時半起き。と、いうことで寝てしまいました。
(退屈防止にプレステを持ち込むという案もあったけど、そんなことする必要がないぐらい)
翌朝の朝食(\1000)は『パイキングではありません』と聞かされていましたが、行ってびっくり。
割子弁当箱におかずが入っている所にご飯とみそ汁が運ばれてきました。
さらに、おかゆ、パン、サラダ、フルーツ、飲み物のミニバーがあり、半分バイキングと言ったところでしょうか。
某急ホテルの2400円の朝食よりもはるかに素晴らしいです。
児童遊園
雨が降りそうなので、チェックアウトを早めにして、降る前に当施設自慢の児童遊園にでかけました。
建物の裏は山になっており、プールやテニスコートの脇を抜けて児童遊園に。
広大な空間に遊具が沢山置かれており、みっき〜が駆けだしたその時・・・・・
頭に冷たいものが。
泣き叫ぶみっき〜を連れて、車まで戻りました。車に乗り込んだ途端本降りに。
天気予報で把握していたとはいえ、今日が志摩スペイン村じゃなくてよかったぁ
その日は、鳥羽水族館だけ見て、昼間のフェリーで帰りました。
宿の名称
私たちが調べたところでは「三重厚生年金休暇センター」でしたが、4月1日より「ウェルサンピア伊勢」という愛称がつきました。(変わったわけではない)
道路や館内の表記は両方が混在し、看板に至っては両方並べて書いてありました。
何で名前を二つにしちゃったんだろう。
宿の選択基準
いつものテーマリゾートだと、「直営」「オフィシャル」「値段」という基準で絞り込めるのですが、今回は相当悩みました。伊勢・鳥羽・志摩地区は全国的な観光地。宿は星の数だけあります。
しかも、私たちはこの辺の宿については全く知識がないのです。ネットをつかっても絞り込めません。
そこで、かなり乱暴ともいえる絞り込み方をしました。
・手元に「公共の宿・安い宿」というガイドブックを用意し、その中から選ぶ。
・和室(いつも洋室なので)
・最低値段が一定額未満の所
・家族風呂があるところ(理由は上記体験記に記載)
・建物が極端に古くないこと
・鳥羽・志摩・伊勢地区
・海が見える(この条件は途中で断念)
と、ここまで条件を付けて残ったのが民宿と公共の宿。
民宿だと部屋食で家族風呂完備なのですが、ガイドブックだけで民宿というのも不安なので公共の宿になり、 子供のための遊具広場が決め手となって「三重厚生年金休暇センター」に決定しました。
申し込み内容
今回、有料利用者として大人2人と子供1人で申し込みました。
料理は大人2人と子供1人分。みに〜の分は取り分けです。子供達の寝相の悪さを考え、寝具も3人分申し込みました。
家族風呂
ガイドブックには「家族風呂」とあったので、事情を話して予約しようとしたら『介護で利用される方が最優先となりますので、一般の方の予約はお受けできません。当日フロントにお申し付け下さい』とのこと。
私たちは、家族風呂を利用できないことも想定して、予め入浴用品を二つに振り分けておきました。
(しゅんしゅん+みっき〜、妻+みに〜で別々に行けるように)
「ウェルサンピア伊勢」では、家族連れの場合、家族風呂の利用は保証されませんのでご注意下さい。
(公式サイトにも載っていないし、館内にも一切案内はありません)
公営の宿の余裕
当夜はお客さんが少ないせいか、スタッフは最低限の感じですが、公営の宿ならではの余裕を見かけました。
それは、広い廊下と自動販売機の横の両替機。
オフィシャルホテルでも私の勤務先のホテルでも廊下は最低限の幅しかありません。それが、客室並の幅があり、びっくりしました。
自販機はタダで借りられるのですが、両替機は買うと高いので、私の勤務先のホテルにもないし、民間のホテルでもあまり見ません。
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