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はじめに、早朝の伏見稲荷

朝の嵐山、日本一高額な(?)電車(京阪京津線)【このページ】

清水界隈から八坂神社へ

雨の金閣寺・帰途へ







6:52、嵯峨野線は嵯峨嵐山駅に到着。この駅のベンチで、さっきまで着ていたジャージの上着を脱いだり、鞄の中の整理をしたあと、首からミラーレスをぶら下げて竹林に向かいます。

早朝は稲荷駅発の奈良線の本数が少なく、グーグル検索するタイミングでは別ルートのほうが早いこともありますが、乗り継ぎが上手く行けば、伏見稲荷と嵐山の間を30分前後で移動することができます……というか、乗り換えをあまりしたくなかったのですが。






嵯峨嵐山駅を出ると、道路にいきなりペイント。「BAMBOO」って、風情がないったらありゃしないww





春に来たときは大勢の観光客で賑わっていた通りもご覧のとおり。
もっとも、どこの店も閉まっていますが。





ところが、竹林に着くと朝の7時過ぎだと言うのにそこそこの人出がありました。
皆、カメラ機材を持っているので、観光客を避けて画像を撮りに来たのでしょう。
左の女性はわざわざキャミソール姿になってカメラに収まっていました。(私は上着を脱いだとはいえ、キャミだけでは寒い時間帯です)





私も、竹林から出るマイナスイオンを浴びながら、人が途切れるのを待ってみたのですが、人は増えつつある一方で、このぐらいの人混みが限界でした。





カーブを利用すると、こんな感じで撮れましたが。





ここで、猛烈な睡魔が襲ってきました。ドライバーさんがどこで休憩するのを気にしていたので、バスの中では2時間も寝ていません。
「座るところ」を求めて、以前訪れた渡月橋のほとりのベンチに腰掛けました。
台風21号の影響で、渡月橋の欄干は工事中でした……

座ると空腹も感じてきました。
あいにく、近くにモーニングを食べられそうな店はありません。(大津SAでマックを食べなかったことを後悔……)

当初の予定だと、ここから八坂・清水界隈に向かい、二年坂、三年坂を訪れるつもりだったのですが、一計を案じて予定変更しました。





向かったのは、嵐電嵐山駅。





電車の乗り場まで、切符売り場や改札口が見当たりません。駅員さんに聞くと「降りる時支払って下さい」とのこと。




なかなか趣のある電車です。




車体は古いのですが、キレイにお化粧直ししてありました。




8:17に嵐山を出るときはガラガラだった嵐電、途中から通勤客が乗り込んできて、ラッシュ寸前になった状態で天神川に到着。
運賃箱にsuicaをタッチして降車したあと、違う種類の電車が来たので画像に収めました。





太秦天神川駅は、京都市営地下鉄東西線の始発駅。




エスカレーターにはこんなポスターが。
無茶ぶり言わないのっ
地域エゴ丸出しでみっともないったらありゃしない。




地下鉄東西線は完全なホームドアで、電車の画像を収めることはできません。降りる時にしましょう。




ここはちょっと接続が悪く、20分ほど待って8:49発、京阪京津線びわこ浜大津行きに乗車しました。ラッシュと反対方面なのか、車内はガラガラです。
京阪京津線に直通するのは、京阪800系という日本で一番高い(?)電車です。中を見ると、ちょっとした郊外電車のように見えるんですけどね。

と、太秦天神川を出ると、睡魔に襲われて夢の中へ……







電車が地上に出たところで目が覚め、窓の外は車庫のある駅のようでした。

夜行バス利用時、昼寝用の長距離移動交通機関(や機会)を組み込んでおくのが私の旅の秘密だったりします。
湘南新宿ラインのグリーン車、東急東横線の急行、近鉄特急、TDSのステージショー……
この電車、元々はお昼ごろに乗車してお昼寝に使うつもりでいました。





京阪京津線の面白いところは、ここから先にあります。まずは山岳区間。40パーミルという登山電車並みの急勾配を軽々と登っていきます。まるで、シートに 体が押し付けられそうな加速力でした。(40パーミルというのは、4%の勾配。車いす用スロープは5%までが好ましいとされているので、電車の勾配として はなかなかのもの)

道路の右側の民家と、道路の位置関係を見ると、道路がかなり急勾配なのがわかります。その勾配を登っていくのです。





山岳区間につきものの急カーブもなんのその(帰途で撮影)




駅を出ると、終点のびわ湖浜大津までは路面電車区間。4両編成の路面電車は日本でもここだけなのだとか。


地下鉄、急勾配や急カーブに対応した登山区間、路面電車と1台で三役をこなす、京阪800系電車。1両2億円するそうです。
で、新幹線用の700系は1両2億3000万円。新幹線のほうが少しだけ高いとはいえ、新幹線並みのお値段の車両が使われているのです。
(したがって「車両1m当たりの値段が」とか「新幹線を除く鉄道車両では」と枕詞をつけて「日本一高価な鉄道車両」となるわけです)

今回の旅行で、これだけは乗ってみたいと予定に組み込んでありました。





  びわ湖浜大津に着いたので、日本一高い電車の車内を撮影してみました





乗ってきたのは、緑と白の京阪カラーの800系だったのですね。
(この前後に出てくる水色が登場時のカラーで、京阪カラーは新しく塗り直されたもの)




滋賀県まで足を伸ばした実感がわきます


駅前の歩道橋からは、遠くに琵琶湖を望むことができます。




さて、時間は9時を回っていますが、嵐山で食べられなかった「朝食」を食べようと思っても、モーニングをやってそうな店は見当たりません。
観光港があり、市役所があり、雑居ビルもいくつかある街なのに……たいへんがっかりでした。
昨晩から何も食べていないので、仕方なく駅前にある「チェーンの牛丼屋」でお腹をごまかしました。


がっかりタウンには長居は無用と、10:01の電車に乗り込みます。次は東西線の東山駅で降りて、清水・祇園方面に向かうのです。
やってきた電車は「四宮」行き。地下鉄のどこかの駅だろうと、とりあえず乗り込んだのですか……



四宮駅は、京津線の車庫のある駅でした。行きに目が覚めて見覚えのある車庫が目の前にあります。
ここで、数人の乗客と次の電車を待つ間、空が少しずつ暗くなってきました。予報では夕方から雨となっていましたが、早まるかもしれません。




ここから先は地下鉄区間に入り、景色は期待できないので、真ん中(前から3両目)のロングシートの車両に乗り、東山駅で降り立ちました。




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